広島市で金属加工を外注するとき、「価格だけ」で選ぶと、あとからトラブルになりがちです。たとえば、精度が出ない、納期が遅れる、追加費用が発生する、そもそも加工できない——。こうした失敗は、依頼内容(形状・材質・精度・数量)と、加工会社の得意分野(設備・工程・検査体制)が合っていないことが原因で起きます。この記事では、広島市で金属加工会社を選ぶ際に、見積もり前に押さえたいポイントを整理し、試作・小ロット・短納期案件でもスムーズに進めるコツまで解説します。
金属加工の種類を知ると、依頼先が絞りやすい
金属加工は大きく分けると次のような領域があります。
- 切削加工:材料を削って寸法を出す(精密部品で多い)
- 板金加工:曲げ・溶接で形を作る(筐体・カバーなど)
- 表面処理:アルマイト、メッキ、黒染め、研磨など(防錆・外観)
検索で相談が多いのは、切削加工(NC旋盤・マシニング)です。まずはこの2つの違いを押さえると、依頼先の候補が一気に絞れます。

NC旋盤とマシニングの違い


NC旋盤が得意
- 丸物:シャフト、カラー、ボス、ねじ、段付き円筒
- 内径加工:穴、溝、テーパー
マシニングが得意
- 角物:プレート、ブロック、ポケット、面加工
- 位置精度が必要な穴加工、複雑形状(3軸〜)
ざっくり判断
「丸い=旋盤」「四角い・面が多い=マシニング」。
ただし複合機や治具、工程設計で最適解は変わるので、依頼時は形状だけでなく、用途(何に使う部品か)と重要寸法まで伝えるのが近道です。
「小ロット・短納期」が得意な会社の見分け方

小ロットや短納期が本当に強い会社は、単に“急ぎに対応”ではなく、工程の意思決定が速い特徴があります。
見分けるポイントは次の通りです。
- 工程が社内で完結しやすい(旋盤+マシニング+二次加工+検査)
- 治具・段取りの内製力がある(現場判断が速い)
- 検査体制がある(測定器・成績書の可否)
- 材料調達ルートが安定(在庫材の有無、仕入れ対応力)
- 図面変更に強い(改訂、追加工、部分修正の経験)
短納期は「頑張り」より、段取りと決断の速さで決まります。見積もり時に「どこがボトルネックになりそうか」を具体的に話してくれる会社は信頼しやすいです。
材質で難易度と費用が変わる(アルミ・鉄・ステンレス)
材質は、加工時間・工具摩耗・歪み管理に直結します。
- アルミ:加工性が良く短納期に向きやすい(傷・歪み注意)
- 鉄:汎用性が高い(錆対策や表面処理で変動)
- ステンレス(SUS):加工負荷が高め(工具摩耗で費用・納期が上がりやすい)
材質が未確定なら、目的(強度・耐食・軽量・コスト)を伝えると、加工会社側から現実的な提案が出やすくなります。
公差(精度)で見積もりが変わる理由
見積もりで差が出やすいのが公差です。公差が厳しいほど、工程と検査が増えます。
- 荒加工→仕上げ加工の追加
- 測定回数の増加、検査時間の増加
- 温度・工具摩耗を見込んだ条件出し
コツは、必要な箇所だけ公差を厳しくすること。
全体公差が厳しい図面は、コストも納期も上がりやすいので、機能に関係しない部分は緩めると効果が大きいです。
見積もり前に用意するもの(これだけでスピードが上がる)
広島市で相見積もりを取る前に、最低限この情報を揃えると、見積もりが速く正確になります。
- 図面(PDF/DXF/STEP など)
- 数量(試作1個〜、月産、年間など)
- 材質(例:A5052、SUS304 など)
- 仕上げ(アルマイト、メッキ、黒染め、研磨など)
- 公差・重要寸法(嵌合部、シール面、摺動部など)
- 希望納期(いつまでに、何個必要か)
- 検査書類の要否(検査成績書、材料証明など)
図面がない場合でも、現物・写真・寸法スケッチで進められるケースがあります。大事なのは「どこが重要寸法か」を最初に共有することです。
広島市で金属加工会社を選ぶ比較ポイント7つ
相見積もりで見るべきは「金額」だけではありません。
- 対応加工の範囲(旋盤・マシニング・二次加工)
- 類似実績(形状・材質・公差の近さ)
- 検査体制(測定器、成績書)
- 納期の根拠(工程説明が具体的か)
- 図面変更への対応(改訂・追加工)
- コミュニケーション(質問が的確で早い)
- 継続供給の体制(再現性、工程管理、担当)
単発なら価格重視でも成り立ちますが、継続案件ほど「体制」が効いてきます。
よくある質問(FAQ)
- 試作1個から依頼できますか?
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可能な会社が多いです。段取り費があるため単価は上がりやすいですが、量産予定がある場合はその前提を伝えると最適化されやすいです。
- 図面がないのですが相談できますか?
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現物・写真・寸法スケッチがあれば進められる場合があります。重要寸法(嵌合部など)を明確にすると精度トラブルを避けやすいです。
- 短納期にしたい場合、何を優先して決めるべき?
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「いつまでに何個必要か」を明確にし、材質と表面処理の有無を早めに確定すると工程が組みやすくなります。
広島市・近郊で、試作/小ロット/短納期/精密部品加工のご相談を受け付けています。図面が固まっていない段階でも、加工方法・材質・公差から一緒に検討可能です。


